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理事長ブログ

眠れなかった1日

2020-04-20
新型コロナ感染の勢いは未だに
留まることを知りません。
県北でも4名の患者さんが発生したが
今は何とか全員陰性化し退院されました。
 
この4人の方々は感染経路が推察できる状況にあり
いわゆる感染経路不明者とは異なっていました。
 
つまり県北では感染経路不明の感染者は
見つかっていません。
 
しかし、いつ新型コロナが発生するか
戦々恐々の毎日です。
 
当院では多くの患者さんが入院しています。
 
先日、病状についての相談を専門医にしたところ
検査で新型コロナ感染が疑われると連絡がありました。
 
PCR検査は終わったと言うことでしたが
その日のうちに検査結果は出ないということで
当院に戻ることになりました。
 
すぐに事前より準備をしていた
一般病棟から離れた病室を確保し
そこに居ていただくことにしました。
 
空間をビニールカーテンで仕切り
担当医師と看護師以外はその区域以内に立ち入らないこととし、
対応しました。
 
そして次の日のお昼前に
PCR検査の結果は「陰性」
つまり新型コロナ感染症ではないことがわかり
胸をなでおろした次第です。
 
もし「陽性」となれば
家族や入院患者さん、職員の50件近いPCR検査を
行わなければならないことになっていました。
更にその後は速やかに結果が出るまでは自宅待機となり
当院の医療自体を中止し、多くの患者さんを
振り分けなければならない可能性がありました。
そのような事態になれば
当院の運営は出来なくなるかもしれません。
 
今回の体験から今、全国に起こっている
医療崩壊が決して他人事ではないと
しみじみ実感した次第です。
 
入院する患者さん全てにPCR検査を行い
感染の有無をはっきりさせなければ
いつか必ず院内感染が
この延岡の医療崩壊を招くことになるのでは、
と心配しています。
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