緩和ケア病棟
■緩和ケア病棟理念
ゲスト自身の希望を実現する
■運営・診療方針
いたみのない家族との時間
■具体的目標
ADLの改善と日常の回復
■チーム目標
肉体的・精神的苦痛のコントロールができ、家族との穏やかな日常生活の回復を目指します。
緩和ケアとは
世界保健機関(WHO)では、「緩和ケアとは、治癒を目的とした治療に反応しなくなった患者に対する積極的で全人的なケアであり、痛み、その他の症状の コントロール、心理面、社会面、精神面のケアを最優先課題とする。緩和ケアは、疾患の早い病期においても、がん治療の過程においても適用されるべきであ る。」といわれています。すなわち、「緩和ケア」とは、単に身体症状のコントロールだけでなく、心のケアも同時に行い、患者のQOL(生活の質)を総合的 に高めることを目的とするものです。
緩和ケア病棟開設の背景
■がんによる死亡者の増加
がんは我が国において昭和56年から死因の第1位であり、本県においても同様で昭和57年以降、死因の第1位となっており、年によっては変動はあるものの増加傾向にある。本県の平成23年における死亡者数12,980人のうちがんによる死亡者数は3,484人で約3.7人に1人が、がんで亡くなっている。さらに、がんの罹患率は、加齢とともに高くなることから、急速な人口の高齢化に伴い、今後とも、がんを原因とする死亡者の数は、増加するものと考えられます。最近の医療技術の発展・高度化により、多くの病気が治療できるようになり、がんの治療法も日々進歩し続けていますが、最新の医療技術を駆使しても治療できないがんもあるなど、治療に限界があることも明らかになってきました。
緩和ケア病棟での過ごし方
入院費のご案内
医療費には健康保険が適応されます。自己負担が一定額を超えるものにつきましては、高額医療費支給制度の対象となります。
重度心身障害者医療受給者証等の公費負担の対象に成っている方も、制度を利用することが可能です。
緩和ケア病棟の入院対象の方
- 治癒不能と判定されたがん患者で、がん性疼痛 あるいは精神的不安等のがん末期症状が著しい者、がんの治療前もしくは治療後の患者で体力回復のために 2 週間程度の短期入院を希望される者、又は入院判定会議で緩和ケアの必要を認めたもの。
- 患者または家族が緩和ケアに同意し、入棟を希望していること。
- 患者本人が自分の意志を第三者に対して正確に表現できると認められること。
- 自傷他害のおそれのないこと。 認知症、とくに徘徊、大声を上げる、暴力的であるなど、他の患者の生活に影響を与えると判断した場合には適応外。
- 入棟時に患者が病名 ・ 病状について理解していることが望ましいが、必須ではない。
但し、緩和ケア病棟入棟後 2 週間程度以内に、病状について患者本人に理解していただくことを家族が了承していること。また、患者の求めに応じて、適切な病名 ・ 病状の説明がなされることを家族が了承していること。 - 初回入棟時には、原則として患者及び家族による入棟同意書及び主治医による入棟申込書及び患者のすべての医療情報が、提出されていること。
- 以上の入院基準を原則的に全て満たした患者の受け入れを行う。
以上に当てはまる方で、ゲストご本人が入院を希望される方を対象としています。
入棟申込書・入棟意見書 書式ダウンロード
緩和ケア病棟 入棟意見書 申込書
緩和ケア病棟 入棟意見書 申込書 (2018-08-29 ・ 481KB) |
よくあるご質問
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来ていただければ何かしらの"安心"が得られるものと思います。
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