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理事長ブログ

非常時の備え

2019-07-22
雨上がりの後
週末から降り続く雨。
線状降水帯の影響で延岡も避難警戒レベル4になり
スマートフォンからけたたましい警報音が流れ
一気に緊張感が走ります。
 
一昔前は大雨=台風と言った感じでした。
宮崎は「台風銀座」の名の通り
台風の通り道になっていて
台風には慣れていたはずなのに
ここ最近の大雨は台風とは関係なしに
各地に多大な被害を及ぼし
警報で何度も流れる
「命を守る行動を」がどれだけ大切かを
思い知らされます。
 
延岡は一級河川を4つも抱え
「水郷延岡」と呼ばれ豊富な水量で
街を潤しています。
それが一転して大雨による増水となると
それだけ危険度が増すという皮肉なことが
起こってしまい、自然の恵みと脅威を
まざまざと感じます。
 
当院でもいざというときに備えて
色々な対策を講じています。
風の強い日は出入り口を一ヵ所にする。
急な停電に備えての電力の確保。
食料や生活必需品の備蓄。
 
当院の空調の半分は
電気を電源にした空調ですが
半分はガスヒートポンプ空調となっており
基本、電源さえあればエネルギーはプロパンガスなので
停電時でも空調が使用でき、
長時間の停電でも熱中症を引き起こす
リスクは少なく
更に最近の豪雨による洪水や建物の冠水に対しても
建築時に2メートルのかさ上げを行い
更に出入り口はシャッターや閂などを用意し
水の侵入を防ぐ手立てをとっており
万が一、浸水した際も入院患者さんのいる階は
3階以上であり、その高さは12メートルあるので
海抜は16メートルとなり、より患者さんの安全の
確保を行っています。
 
また食事の提供は必須なので
厨房を最上階の9階とし、冷凍食品の保管とともに
一週間程度の食事の確保と
厨房機能の維持を可能にする環境を作っています。
 
備えあれば憂いなし。
転ばぬ先の杖。
 
先人たちの教えから学ぶことは沢山あります。
 
もちろんそんなことはないことが1番なのですが
絶対ない!と言い切れるものはありません。
 
いざという時に備えて、その時になって
焦ることのないようきちんと準備しておくこと。
何もない時だからこそ、何かあったときに
きちんと落ち着いて対応できるよう
キャストとともにもう一度
日常を見つめ直していこうと思っています。
 
それにしても雨の日が多すぎますよね。
早く晴れてくれますよう。
暑い日の仕事終わりの
美味しいビールが早く飲みたいものです。
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