僕の夢
2021-03-22
老人保健施設と有料老人ホームを
1つの施設として病院に隣接させ
渡り廊下で繋ぎ
病院と一体化させた運用を
していく計画しています。
将来は更に、
アパート群、ショッピング群、
フードコートなどを取り入れ
日常はその中ですべて賄えるような
地域包括ケアライフを
楽しめるエリアにしたいと思っています。
名付けて「地域包括ケアライフ村」です。
施設の中は
散髪屋や歯科医院、薬局、
コンビニエンスストア、100円ショップ、
シアタールーム、図書室、
ゲームセンター、カラオケ、
リハビリ、バーチャルゴルフなどあり
毎日が退屈しない、
体育会系の人も文科系の人も
日々楽しめる遊び場や趣味の場を
提供したいと思っています。
生活空間は
一人一人個人の部屋が用意されており
トイレ、シャワー、ミニキッチンコーナーもあり
生活自体は独立している形です。
託児所や幼稚園、
下校後の児童の自習室や遊び場も
エリアの一角に配置し、
子供が高齢者の方と触れ合うことによって
子供達はお年寄りから先人の知恵や教えを学び、
年配の方々も子供たちの生き生きとした
日々の姿や表情を見ることによって
心を穏やかにし、
特に女性は自らの育児や
子育てを頑張っていた頃を
思い出すきっかけになり
気分も若返って
毎日がもっと楽しくなると思います。
男性も皆が集まることにより
自分が頑張ってきた仕事の話や趣味の話に花が咲き、
昔を思い出して、また趣味を頑張ってみようかなと
これから先の生きがいを見つけることもあるでしょう。
「誰かに必要とされている」
「自分もまだまだ世の中のために何か出来る」
そう思うだけで、人生はもっと楽しくなり
生きがい、やりがいが生まれると言うものです。
トヨタの未来都市「ウーブンシティ」も着工します。
そこまでとは言わなくても
これから作る施設の中で
全てが揃い、日々の生活を楽しく過ごすことができる。
僕の理想とする形です。
8年前に母を亡くし、昨年10月に父が亡くなりました。
僕が生まれたときから当たり前のようにそこに
いてくれた両親が、今そこには誰もいません。
でも今の僕はたくさんの人が支えてくれています。
病院のスタッフや地元土々呂の人たち、医者仲間、
本当に皆さん、僕の大切な大切な仲間です。
両親亡き後、
心にぽっかりと穴が開いたような日々の中、
僕の大切な仲間達がいてくれるから
今を幸せに過ごすことができています。
みんな、本当にありがとう。
僕には1つ夢があって
先ほど地域包括ケアライフ村の話を書きましたが
その中に
これまでこの施設を利用して下さった皆さんや
仕事やボランティアとして支えてくれた
多くの皆さんへの感謝に気持ちを表す
「碑」を建て、
その中の一部に納骨堂を作り
皆さんがいつでもお参りできる場所を作ることが
僕の夢です。
毎年、一人暮らしの方が増えています。
でも一人暮らしであっても、
そのコミュニティの中で
その社会の一員として
ゆるやかな「家族」的な
繋がりを持った老若男女の集団が
まるで「大家族」のようにお互いを支え、
見えない心の絆が深まり、
温かな優しさに包まれた場所に
その施設がなれればいいなと思っています。
そこは
年をとっても障害があっても認知があっても
そのエリアの中では迷子になることもなく
家族やこの地域の人達、当院のスタッフが
人生の最後の時まで生活を見守り、
支える場所であり穏やかで優しい時間が
ゆっくり流れる施設です。
そして旅立った後も、この地で
皆を守ってくださいと願っています。
朝、その「碑」の前で手を合わせ、
今日1日が始まる。
先人への感謝の気持ちを大切にして
日々を過ごす。
きっとそこには僕の父と母もいて
僕を見守ってくれていると思うと
今日も1日頑張れるってもんです!
60過ぎてもまだ両親には逆らえませんから(笑)
桜が満開です。
はらはらと舞い落ちる花びらをみていると
花見の宴会の時に
元気だったころの父と一緒に歌った
「とんぼ」を思い出します。
母が好きだった歌は
「夢一夜」
これは僕がカラオケで歌って
それを聴いていた母が
「素敵な曲ね」と言って
毎回リクエストしてくれました。
今宵は舞い散る桜を見ながら
日本酒の盃片手に
両親を想ってベランダで歌おうかな。
ちょっとセンチな春の朝です。